主の御名を褒めたたえます

チョコレートと父の成分表示

 

この食品は、何キロカロリーかな、

主成分は何だろう。など、

 

確認するのに便利な、成分表示。

 

例えば板チョコの場合、

一番最初に書かれた成分が砂糖であれば、

それは、チョコ味の砂糖…

 

もちろん知った上で

美味しくジャンクにキメたい時もある。

 

 

だが、我らの愛すべき戦場、

【棚落ちコーナー】では、

 

成分表示は、

自分が買いたい味と、手に取ったものが

噛み合っているのかを判断する、

大きな指標なのだ。

 

例えば、

買おうとしてるドレッシングが、

ケミカルチックな言葉の羅列だと、

少しがっかりしてしまう。

 

そこそこ満足する風味なのかもしれないが、

リアルを越えることはないからだ。

 

対して、先日買った商品は、

紹興酒やピーナッツ油、

ドライパクチーなどが主成分で、

 

(キタコレ、使用頻度低いから

買い揃えるのめんでぃーと思ってた、

うまうま調味料のフルコンボッ !)

と、内心ガッツポーズ。

 

認知度の低いメーカーかつ、定価高いから

棚落ちなのだろうか。

 

 

もし、

これにハマったら潔く調味料買えるし、

自分のレパートリーにしよっ

と、心はずんだ

 

 

ただやみくもに買うのではなく、

・苦手な醸造酢などが上にきてないか

・どのくらいで使い切れそうか

・なんの材料と合いそうか

 

 

と、イメージしておくことで

無駄買いのリスクを抑え、

 

さらにその日特売の材料を買い足すなどの

"お得感増し増し三段活用" に繋がる。

 

 

ゆとりを持って戦術を

練れるから、

防御力は、高いに越したことはない。

 

 

*****

 

 

先日父と久しぶりにLINEした。

 

子は親を本当に嫌うことは出来ない。

 

 

 

離婚したあとも、

PTSDに悩まされながらも、

 

父とのいい思い出って、

大切にしまっておいちゃうもんだった。

小さくなっていく飴を噛めないのと同じ感覚で。

 

 

でも父から送られてくる言葉を読んでいると、

酸素が薄くなっていった。

 

今はもう、パパ風味の何か なんだと。

信じてきた思い出が侵食されていくようで、

痛かった。

 

 

自分でも自分自身のことや、妄想と現実が

よく分かっていないかのようだった。

 

 

 

 

密かに期待し、信じていた未来図、

灯し続けてきた大切なろうそくの火は、

もうわたしを明るくすることはない。

 

 

川に灯篭を流すように

静かに手元から、放していく。

 

遠くなっていく儚い光を

ゆっくり、ゆっくりと見送る、

美しく、悲しい1日だった。

 

 

 

そっと川べりから立ち上がって、

小さく柔らか、愚直で悔しくなる

少女の手をひいて歩く。

 

私が絶対連れていくからね。

"家が息を吹き返す。"

そこまで私はちゃんと歩くから。

 

 

 

今日も戦利品を凛々しく担ぎ、

丁寧な所作で いざ参らんキッチンへ。

 

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